体幹(たいかん)とは、頭・手足を除いた「胴体部分」を指します。しかし、単なる体の部位というだけでなく、体幹は“動作の中心”であり、“全身の安定の源”でもあります。
この記事では、「体幹とは具体的にどの場所なのか?」「どのような筋肉が働いているのか?」を、年齢を問わずわかりやすく解説します。運動初心者からアスリート、高齢者まで、体幹を理解することは健康維持やパフォーマンス向上の第一歩です。
体幹とは?
体幹とは、主に「胸部・腹部・骨盤・背中」など胴体全体を指し、内臓や背骨を支える土台です。具体的には以下のような筋肉が含まれます:
- 腹横筋:インナーマッスルの代表格。お腹を締める役割
- 腹直筋:前屈時に使われる。いわゆる“シックスパック”
- 内・外腹斜筋:体をひねる、横に倒す動きに関与
- 脊柱起立筋:背中を支え、姿勢を保つ
- 多裂筋:背骨を安定させる深層筋
- 骨盤底筋:骨盤の下を支える筋肉群
- 横隔膜:呼吸と姿勢保持に重要な筋肉
これらが連携して、姿勢・バランス・運動時の安定を支えています。
なぜ体幹が重要なのか?
体幹は、単なる筋力ではなく「安定性」「連動性」「柔軟性」を司る場所です。体幹が整っていると
- 姿勢が良くなる
- 腰痛や肩こりの予防になる
- 運動やスポーツのパフォーマンスが向上する
- 呼吸が深くなりリラックス効果も
逆に体幹が弱いと、転倒しやすくなったり、疲れやすくなる原因にもなります。
年齢別体幹の役割と注目ポイント
◼ 子ども
- 発育段階での姿勢づくりに重要
- 集中力やバランス能力を養う基礎にも
◼ 青年〜成人
- スポーツや日常動作の安定性に直結
- 美しい姿勢やスタイル維持にも貢献
◼ 高齢者
- 転倒防止、腰痛予防、呼吸機能の維持に
- 健康寿命の延伸に寄与
年齢を問わず、体幹は“生涯にわたり使い続ける筋肉群”です。
体幹を感じるには?
体幹は目に見えづらい筋肉群です。以下のような動きで「体幹を意識する」感覚を養えます:
- ドローイン(お腹を凹ませて呼吸)
- 肩甲骨を引き寄せながら立つ
- 腕や脚ではなく「胴体の中心から動く」イメージで動作する
初心者におすすめの体幹トレーニング
- ドローイン:仰向けでお腹をへこませて深呼吸
- バードドッグ:四つ這いから片手・片脚を交互に伸ばす
- サイドブリッジ:横向きに体を支える姿勢
1 ドローイン

2 バードドッグ

3 サイドブリッジ

いずれも年齢を問わず、自宅で安全に実施できます。
座ってでも体幹トレーニングはできます。こちらは理学療法士さんの動画です。参考に是非ご覧ください。
まとめ
体幹とは、身体の“芯”であり、安定性と機能性の中心です。
- 単なる筋肉の集まりではなく、動き・呼吸・姿勢を支える中枢
- 年齢や運動経験に関係なく、すべての人に重要
- 正しい理解と意識が健康・パフォーマンス向上につながる
今こそ「体幹とはどこか?」を理解し、自分の体と向き合う第一歩を踏み出しましょう。

コメント